ラーメンの神様

フジテレビの「ザ・ノンフィクション」にて「ラーメンの神様」と呼ばれ、つけ麺の
生みの親とも言われている故・山岸一雄さんの追悼番組が放送されていた。

私はラーメン好きであり、この方の名前は存じ上げていたが正直プロフィールは
よく知らなかった。
でも今回、彼の姿や肉声を聞いて私は涙が出てきた。

私は激昂したり殴ったりする師弟関係に恐怖や嫌悪感は感じても感動は全く感じない。
(なので昭和のスポ根モノは基本的に苦手なのだ)
でも山岸さんにはそれを感じないのだ。
インタビューに応える時の話し方がとても穏やかで、時折悟りであったり哲学的でも
ある彼の話しに、私は思わず聞き入ってしまった。

山岸さんは古いタイプの職人だけど、自分のノウハウは惜しみなく弟子達に伝える。
でも師匠の「舌の感覚」は誰もマネ出来ない。
さらに早朝のスープの仕込みから麺の製作まで師匠が毎日一気通貫でやってしまうし
営業中の厨房も狭いから、基本的に師匠がほとんどの工程をやってしまうことになる。

普通なら「やってられない」と辞めてしまうと思う。
でもみんな文句も言わずに狭い厨房の中で山岸さんの姿を見ている。
さらに常連客の中には、率先して店の表の鉢植えに水をあげたりする人までいる。
早朝から待っている常連客の中年男性が
「宗教みたいなもんだね。」
といっていたが、宗教の原点が「信仰」と「救い」という事と考えると、山岸さんは
弟子達や常連客にとって「そういう存在」だったのかもしれない。

晩年、旧店舗閉店から数年後に弟子達が作った店で彼が「招き猫」の如く店の入り口で
呼び込みをしている姿が、京都のタルトタタンが名物の「ラ・ヴァチュール」の主人の
姿と被って、私は感涙のピークを迎えた。
私はオーラは見えないけど、「人生の深みの姿」を目にすると心が大きく動く時があるのだ。

一度「神様」の作るラーメン食べたかったな~と、正直思った。。。
もちろん、弟子達が再オープンさせたお店のラーメンの味も気になるけど。

そんな訳で、彼の鑑定を勝手ながらm(__)m。。。

【姓名判断】
山 岸 一 雄

天運 11画
人運  9画
地運 13画
外運 15画
総運 24画

総運24画は人生全般にて「無」から「有」を生む創造性の高さを持った吉数。
地運13画は幼少期から弁達さを持った吉数。
外運15画は災難に遭っても切り抜けていく強運を持った吉数。
人運9画は直感力・瞬発力は高いが体力続かず、孤独になりやすい凶数。

人の心をそのキャラクタや先天的な能力で引き寄せるカリスマ性を持った人です。
ただし人運の9画が家庭運や組織運とは無縁であるという意味を持っており
自身の心には人には伝えきれないほどの孤独感を抱えていた可能性があります。
また9画は水の画数であり、人運に水の画数が来る人は元々内臓に負担がかかりやすい
生活をしがちなので、病気には要注意です。

【四柱推命】
1934.4.28生まれ

時  日  月  年
   
不  己  戊  甲
明 
   巳  辰  戌

   丙  戊  戊

湿原と山に覆われた大地に大木が茂り、ゆっくりと太陽が山の間から
昇ってきている。。。そんな命式です。
基本的に自身の思ったことに対する妥協はしない人です。
人にはすごく温和に接しますが、自分が伝えようと思った事は時間をかけても
相手に伝え、時には自己犠牲を伴ってでも相手に伝えます。
ただし、命式の中に水気と金気がないので相手に対して器用に伝えることは
元々苦手な方です。おそらくご本人も見様見真似「体と舌」で技術を覚えていった
のではないかと考えます。
親との関係において影が差しています。おそらく彼が天職となったラーメン店
の経営者になったのは、元々は「生きていくための手段」だったと考えます。
1986年からの20年間は彼にとって苦しみを背負った時期であったと思われます。
(1986年に奥さんを亡くしてます)
この20年間は「社会運」で苦しむという意味があり、お店は大変繁盛していても
弟子との関係等、彼の心と体の苦しみは相当なものであったかと考えます。
2006~2007年は心臓に負担がかかる時期でした。そしてこの頃より
ご自身が全面に出ることを辞め、隠居する事を決めたと考えます。